NEWSYUKA

2016年5月13日【金】16時51分45秒

『大東亜戦争』という言葉があります。
私は最近までこの言葉すら知りませんでした。
この言葉を知った時の印象は、『この言葉を使う人は普通ではない偏った思想の持ち主だ！』でした。
普段人が使わない言葉を使う人。
戦争を言い表す言葉。
少し怖い印象を持ちました。

しかしその後歴史を勉強してみると、なんとこの言葉がまるっきり違う印象に変化しました。
実はこちらの方が当時一般的に使われていた言葉であり、『レッテル貼り』によって印象付けされていたものだと分かりました。

調べてみると、この世の中はレッテル貼りされているものであふれていました。
つまりそれだけ印象操作に騙されていたという事です。

私は嘘が嫌いです。
だからと言って嘘をつかないわけではないですが、まあ嘘が付けません。
嘘はどちらも嫌いです。
騙すのも騙されるのも駄目です。
誰かが誰かを騙し騙されるのでさえ気持ちがモヤモヤします。
だからレッテル貼りは黙って見過ごせませんでした。
ある意味嘘で隠蔽する行為なので、その中身が知りたくなるのです。
それで調べてみると‥‥

レッテル貼りって酷いですね。
そこに知るべき本当の事がなんと多いことか。
単純な所にまるっきり逆の考え方が隠れています。
例えば『○○は良い事』『××は悪い事』というレッテル貼りです。
もしも誰かがそう言ったら、或いはそれが前提で話を進めようとしたら、一度立ち止まってみるべきです。
○○って本当に良いの？
××って本当に悪いの？
更にもっと考えるべきです。
この話に○○や××は関係あるの？
○○や××って本当はどういう事なの？

昔こんな事がありました。
友達同士が何かで争っている時に、私は『平和主義』を理由にどちらの味方もしませんでした。
どちらにも加担しない『平和主義』です。
一見『大人の対応』に見えて評価できる行動に感じますが、結果は違っていました。
私が入って止めていれば、もしかしたらすぐに争いはストップしたかもしれません。
しかし私が『平和主義』を都合よく使ったことで、一人は理不尽に責められ、間違った理屈が通ってしまいました。
『平和主義』という私にとって都合のいい言葉が、正しくない結果へと向かわせました。
『平和主義』が良いものなのか悪いものなのかは、使い方によって変わるのです。
私が意見を言っていれば、どちらも納得して『平和』に解決していたかもしれないのです。
つまり、争いがあった時にどういう風に関与しても、或いはかかわらなくても『平和主義』は通用してしまうのです。
『平和主義』は『良い事』だけど、『どんな時でも使える中身の無い言葉』というわけですね。
逃げる平和主義、与える平和主義、得る平和主義、目指す平和主義、色々あるのですから。
ちなみに『大人の対応』＝『正しい判断』というのもレッテル貼りですね。
状況に応じた対応をするのが正しいのに、この言葉は間違った対応も正当化してしまいます。

レッテル貼りされているものがあったら、全て自分で考えてみた方がいいですよ。
あれ？これは素晴らしいものだと思っていたけれど、本当にそうなのか。
根拠はなんだろうか。
この世の中を生きていく上で、レッテル貼りされたものの中身を知る事はとても大切だと最近感じます
もしもどこかに違和感を覚える出来事や話があったら、レッテル貼りされているものを探してみてください。
そこにその違和感を解消する真実が隠されているかもしれませんよ。