NEWSYUKA

2016年8月7日【日】16時59分30秒

悪魔の証明というものがあります。
例えば先日鳥越俊太郎氏が、週刊誌が掲載した女性問題記事に関して『それは悪魔の証明だからなかった事は証明できない』と言っていました。
そう、無かった事を証明するのはとても無理があるんですね。
なんせ無かった証拠を出せと言われても、そもそも何もなければ何もないわけですから。
まあアリバイというものも有ったりするわけですけれど、例えばそんなに昔の事を正確に覚えている人もいないでしょう。
更にアリバイは、アリバイを証明する人がいなければなりません。
だから無かった事は基本証明する必要がないのです。

もしも証明する必要があるのなら、裁判はとても酷い事になりますよね。
適当な嘘をついて誰かから金を巻き上げるのも容易いです。
慰安婦問題なんかもそうですよね。
有った証拠は何もないのに、それを受け入れてしまったらいくらでも被害者ビジネスが成立してしまいます。
だから、確実に有ったという証拠がない限りはそれは認められないのです。

そう考えると、逆に悪魔の証明は楽です。
有るという証拠がない限り全て論破できるのですから。
有ったという証拠が無ければ、それは無かった事になるのがあたり前のルールです。
もしもあえて何かが必要だとしたらそれは一つです。
出された証拠に説得力が無いと説明する事が必要となるんですね。

無かった事を証明する『悪魔の証明』は、有った事を証明する証拠に説得力を持たせないことで行われていると言えるでしょう。

子供の頃、こんな言葉が流行りました。
誰かが何かを言ったら、『証拠は？』と言い返しました。
これってかなり重要な事ですよね。
疑わしい事に対して証拠を要求しているのです。
今も子供達の間でこんなトレーニング的な遊びは行われているのですかね。
個人的にはとても大切な事だと思いますので、今も子供達の遊びとして存在していたら嬉しいです。