NEWSYUKA

2016年5月15日【日】12時22分40秒

私は学生時代、歴史が大嫌いでした。
理由は、暗記教科で覚える意味が分からなかったからです。

いいくにつくろう鎌倉幕府。
鳴くよウグイス平安京。
「これを覚えて何になるの？」
学校の勉強はテストの為の勉強であり、やっぱり人生に役立つものとは思えませんでした。

歴史を覚える本来の目的はそこではありません。
歴史というのは、最高の実例データだから勉強するのです。
こういう事をしたらこうなった、こんな現象がこれを引き起こした、そういう流れを見る為のものです。
そして似たようなきっかけの後にどうなったのかを比べる事で、それを今後の教訓にするのです。

単純に分かりやすい例をあげれば‥‥

『戦争をした』→『沢山の人が死んだ』→『恨みが次の戦争のきっかけになった』

こういう実例を沢山見つける事ができたら、『戦争は止めた方がいいよね』って話になるし、『恨んでも仕方がないよね』となりますよね。
これが教訓です。
だから歴史は知らなければならないのです。

別の片寄った例もあげてみましょう。

『戦争をした』→『科学技術が発展した』
『戦争をした』→『経済が潤った』

この例だけを見れば、戦争は良い事なのではないかと『間違った判断』をしてしまいます。
だから歴史は、一部分だけを取り出して考えてはいけません。

より多く知る事が大切なのです。

より多くのデータが集まれば、より正確な答えが出せるのは、統計学を見れば分かりますね。
確率なんかで考えてもいいです。
サイコロを１０回振った結果からは正確な確率が求められませんが、１０００回振ったらかなり近い数字が出てきます。
データは、より多い方が良いのが分かりますね。

次にこんな例もあげてみましょう。

サイコロの確率データを集める時、集めるのが面倒なので、嘘のデータを適当に作りました。
１００万回サイコロを振ったフリをして、１が９０万回、２が９万回、３が９千回、４が９百回、５が９０回、６が１０回とします。
ここから正確な確率は求められるのでしょうか。
データに嘘や間違いがあってはいけない事が分かります。

つまり歴史も同じで、嘘の歴史からは間違った判断が導きだされてしまいます。
だから真実の歴史を知る事が重要になってきます。

まとめると‥‥
歴史は最高の実例データの集まりです。
判断力を養うために、より多くの真実の歴史を知る事が必要なのです。
それらを元にして考え、インテリジェンスを鍛えるのが、真の歴史教育といえるのではないでしょうか。

歴史の勉強は大切です。
それは大人になってからも続けるべきものです。
歴史を大切にして、本当の事をより多く知る努力を続けていきたいですね。


ところで、自国民に嘘の教育をしている国が多数あります。
これって、いずれ国民の判断を誤らせるものになりはしないでしょうか。
とても不安ですね。