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2011年01月25日14時32分

商売と言うのは、お客様の喜ぶ事をして儲けるものだと思うわけだが、最近の日本人は贅沢になっており、なかなかそれだけでは売れない時代だ。
もちろんサービスが行き届いていたらその分は売れるわけだけど、コストパフォーマンス視点から見るとわりにあわず、それでも売り上げを伸ばさなければならい。
そこで今の企業がやる事は何か。
それは、ある意味騙す行為である。
私は、うまく税金を徴収する方法に似ていると思っている。
皆さんは税金をどれだけ払っているかを考える時、所得税、消費税、これくらいしか普段は意識していないのではないだろうか？
でも、当然ながらそれだけではないし、税相当の支払いも含めるとかなりのものだ。
ＮＨＫ受信料は、国営企業への支払いだから税みたいなもんだし、年金、社会保険も払わなければならないものであるからそうだ。
他にも車に乗ればガソリン税、酒を飲めば酒税、タバコを吸えばたばこ税と、知らない間に取られている。
色々な金の動きの中で、国に仲介手数料を払っているような感覚である。
全てのそういった税相当金を計算すれば、国民の納税額は、所得の半分くらいになるわけで、ぶっちゃけ言ってしまえば、全てのそう言ったお金を廃止して、消費税５０％にするのも変わらないって事になる。
もちろんそれは、多少低所得者への割合が少なくなっているから、そのままの数字ではないけど。
でも、そういった事を全部把握している人は、どれだけいるのかって話。
そういうのを理解すると、騙された感覚である。
それが、今の企業のやり方でもある。
たとえば携帯電話料金。
よくわからない色々なコースがある。
とりあえず普通に使って、一番安いやつがいいんだけど、って思っても、よくわからない。
パケット代金が凄い料金になってしまったって事は、今でこそあまり耳にしないが、最初は騙された感覚で支払いをした人も多かったと思う。
常にそういった事があり、悪い部分はちゃんと説明せずに契約して、後でビックリするような事になる。
プリンターのインクなんかもそう。
プリンターが安いって喜んで買ったら、インク代金が高かったとか、そういった事も多い。
飲食店なんかでは、厨房内が凄く汚いのに、客席だけは綺麗にして、綺麗な店だとアピールする。
本当は、調理場こそが綺麗でなくてはならない飲食店なのに。
お客は、それは当然だと思ってきているし、客席が綺麗だから調理場も綺麗だと思いこむ。
ブランド品もそれにあたるかもしれない。
ブランド品よりも質の良い物は沢山ある。
でも、そのブランドがついているから高いお金を払う。
ステータスの為の支払いなのか。
それならそれで商品価値ではあるが。
そろそろまとめるが、今の企業が儲ける為に頑張っている事は、「お客様の望むものを提供、サービスする。」のではなく、「いかに嘘をつかないで客を騙し、売りつけるか。」なのではないだろうか。
マイナス面は話さず、そこを突っ込まれたら「分からない」とか言って口を閉じる。
これじゃ景気も回復しないし、良い人ほど損をして当然だよね。
もちろん誠実に、お客にも社員にも優しく、良い会社も沢山あるのだろうけどね。
でもそういう会社が大きくなっているかと考えると、微妙である。
とにかくだ、色々ともっとシンプルにして、本当に良い商品、良いサービスで勝負する企業がもっと増えないと、景気回復も日本復活も無理だろうねって思う。
もちろん、国自体もね。