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2009年08月15日17時04分

最初に言っておきますが、これはあくまで私の勝手な思い込み、考えなので、真意は自分で勉強し調べて、結論を出してください。

民主党のマニフェストに限らず、各政党の出すマニフェストには、良いところもあれば悪いところもある。
それは、人によって良かったり悪かったりするのだろうけど、どうしても受け入れがたいマニフェストが、民主党にあった。
それは、高速道路０円って奴だ。
一見、タダになるだけなら別に悪い事なぞ無いように見えるかもしれない。
でも私には、これほどひどいマニフェストは無いと思えるくらいひどいマニフェストだと感じる。
一言でその悪いところを言うなら、お金をかけて、雇用と金の流れを悪くするって事だ。

では、高速道路１０００円の現状をふまえて、良いところと悪いところを考えてみよう。
良いのは、高速道路を利用する個人と業者が、「税金の還元」をうける事になる。
その還元されたお金で買い物をするから、サービスエリアの売上が上がる。
出かける事が増えるから、宿泊施設、アミューズメントパークが潤う。
これらが良い事だ。
悪いのは、ＣＯ２問題に悪いとかもあるが、テレビでよく見るのは、フェリー会社をはじめ、乗り物会社が打撃を受けている。
そして０円にするなら、料金所の人々は職を失うかもしれない。
そして、他に税金の使い道として優先順位の高いところがたくさんあるにも関わらず、こちらに使うって事は無駄使いになるのではって事。
さてもちろん、それを無駄使いだとは、民主党は言っていない。
雇用悪化になる事も、それ以上の経済効果が補ってくれると言いたげだ。
しかし本当に経済効果は出るのだろうか。
私はむしろマイナスだと思っている。
ではその理由を書こう。

まず乗り物会社、料金所の人々がリストラされ、職を失う事は、金の回りを悪くする事に他ならず、これは経済的に損失だ。
先に書いた、潤う会社や人に関しては、個々にお金に余裕ができるわけだけど、その全てが消費にはまわらないだろう。
さらに会社などは、その分の雇用を行えば良いが、大きく増やす事はあり得ないだろうし、多くは貯蓄に回ると思う。
その理由としては、国の将来の不安が解消されたわけでもなく、お金を使う魅力あるものが増えているわけでもないからだ。
高速道路０円で還元された税金の、おそらく多くが貯蓄にまわってしまうなら、経済効果は今までよりも悪くなる事は必至。
経済効果とは、貯蓄を減らす事で高まり、貯蓄が増えれば悪くなるのだ。
国が借金して、色々とお金を使ってきた事は、経済効果という意味ではプラスに働く。
しかし借金してまで使ってきたお金は、結局人々の貯蓄へと回り、本来の効果がでないのだ。
そう、今回の高速道路０円が実現されると、雇用は奪われ、それで潤う人の貯蓄が増えるだけで、結局経済効果はマイナスになる可能性が高いのだ。
高速０円の恩恵を受けて、物が安くなっても、それで潤っても、その分以上にお金を使ってまわらないと、意味はないのだ。

ただ、この政策だけでみればそうなのだけど、雇用環境が良くなり、将来に全く不安がなく、金は全部使ってしまっても大丈夫な世の中になった後なら、良策になりえる。
国が、年間予算を使い切れないって事になれば、この政策も有りだろう。
民主党に指摘すれば、おそらく周りの環境も良くしてから行うとか言うのだろうか。
まあなんにせよ、こういった理由で、この政策だけは見過ごせなかったので、ちょっと書いてみた。
私がこんな事を書かなくても、経済の専門家やえらい人は、上手い事やるんだろうと思うけど。
とにかくこのマニフェストのおかげで、民主党に勝って欲しいと思っていた今度の選挙は、ますます迷いそうだ。
ちなみにそれでも、自民党と公明党に投票する事はあり得ない。
既に愚策を講じた与党と、これから愚策を行うかもしれない政党を比べたら、やっぱり後者に期待したくなるからね。
でも手放しで投票ってわけにはいかなくなったなぁ～

ちなみに、国の無駄使いを無くすってのも、経済効果としてはマイナスだ。
今まで楽にお金を得ていた人が、それだけお金を得られなくなるわけだから。
でもそれを低所得者に回るようにしたり、将来の安心のために使うわけだから、そこでプラスにできる。
更に道路会社は民間企業だからリストラもあるけど、国の職員はクビにはならず、他の使い道に携わる事になるだろうからね。